2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

大文字の他者

ラカンから影響を受けたジジェクもそのジジェクから影響を受けた(と思われる)大澤真幸も結局彼らの思想は次の一言で要約できるかと思われる。すなわち、「我々は神亡き後の科学的で合理的な近代の時代を生きているが、それでも無意識のうちでは神を信じて…

否定神学共同体

書かずにいようと思ってたけどやっぱり書くか。問題は原発なのだ。とはいっても最近の反原発ムーブメントみたいなのを見てもなんかモヤモヤしたものがあるわけで。どうも反原発の風潮は左翼界隈だけではなく痛いニュースとか見ても全体的にそういう風潮らし…

超越論的地平としての言葉と死の欲動

前回の補足。カントの超越論的=アプリオリな形式的カテゴリーはフロイトにおいては「無意識」として定式化されていました。ここでは少し振り返ってラカンにおける無意識=超越論的カテゴリーについて軽くおさらいしておきましょう。簡単に一言で言うとラカ…

哲学(精神分析)とオカルトの違いについて

精神分析(ここでは主にフロイトとラカン)は反証可能性が無いから疑似科学でありオカルトである、というよくありそうな批判を仮想的に立ててこれについてちょっと考えてみよう。まず、そもそも精神分析は科学ではない。なぜなら精神分析は超越論的な次元で…